第4章 縄紋時代
後氷期
日本海に対馬暖流が流入したため、冬季の積雪量の増大が13,000〜12,000年前に開始、8,500年前には豪雪になる。
積雪量の増大により冬季の餌不足がおこる。森林の変化もおこる。直立形をとる針葉樹は雪圧によって屈曲したり折れたりして、
ついには生育できなくなる。これに対し匍匐形をとるダケカンバやミヤマナラのカバノキ属は雪圧の下でも生き延びることができる。
土器編年は、順に、
1.隆線紋土器 12,700±500年前 粘土を細長い紐状にして口部付近に張り付けたもの 晩氷期
2.爪形紋土器 12,400±350年前 晩氷期
3.多縄紋土器 10,500〜10,000年前 竪穴住居、石鏃、鈎針
4.撚糸紋土器 9,450年前 貝塚、漁労活動、後氷期
となっている。
いわゆる縄紋土器は3だが、多くの考古学者は最古の土器を縄紋文化の初めとして捉え、これを縄紋時代草創期としている。
しかし1、2は3に対し伝統として何等のものを残していず、違った土器として扱うという考えもある。
ここでは気候の温暖化、針葉樹林から落葉広葉樹林への遷移、洞穴や岩陰から竪穴住居への変化、
石鏃が優位を占めるようになる、石器の変化、鈎針が出現し漁労活動の開始、
など明らかな時代画期の認められる3を縄紋時代の初めとしたが、今後どう変化するかわからない。
隆線紋土器より古いとされる最古の土器は、長崎県佐世保市泉福寺洞穴遺跡から出土した豆粒紋土器で、
12,700±500年前とされている。
最新情報(2000年)
青森蟹田遺跡の土器片のススをC14年代測定で調べたところ、13,780年前、補正値16,520年前とでた。
これが現在最古の縄紋土器である。中国の稲作開始の時期と同じように、最古の縄紋土器もどんどん古くなっていく。
隆線紋土器と細石刃石器から
有舌尖頭器(石槍)の出現
さらに石鏃(矢じり)に変化
すなわち弓矢の発明
氷河時代の大型哺乳類に替わり
ニホンジカ、カモシカ、イノシシ、アナグマ、テン
ツキノワグマ、タヌキ、ノウサギなどの森林の動物
を弓矢で狙った、また鳥を狙うにも適す
シカ、イノシシ
骨を焼いてたたき割っている
随までしゃぶっていた
竪穴住居
東北では大きく、関東以南は小さい
ムラは多くて20戸、広さから見て1戸に6人ぐらい
最大でも120人くらい
1万年前、氷期が終わり温暖化し、草原が森林になり、マンモス等がいなくなった
(捕りすぎもある)ため、新しい食料を探す必要になる
シベリア平原にとどまった民:放牧
オホーツク海沿岸:トド、セイウチなどの海獣狩猟
アムール河:シャケ、マス漁労
長江:イネ
日本:ドングリを土器で煮る。ドングリ煮炊きのため土器使用が始まる。
形式の違いは伝播ルートの違い。南の貝紋土器。