第3章 民族と歴史
 第1節 民族
  第7項 ラオス北西部の少数民族

ラオスの民族数は60とも70とも言われているが、大別すると、 先住民族でインドネシア方面から北上してきたインドネシア系のカー族、 10世紀頃中国雲南よりメコン河沿いに南下してきたラオ族、 12世紀クメール帝国を築き上げたクメール族、 一番新しい中国系のモン(hmong)族(タイではメオ族、中国では苗族)になる。

ルアンナムタ県庁では居住高度により民族を3つのグループに分けている。

1.ラオ・スン(高地ラオ族)
多くが比較的新しく中国から南下し、
山地で焼畑を営み、トウモロコシ、ケシなどを栽培し、
機織り、冶金の技術を持つ。
モン(メオ)
コー(アカ)
銀の頭飾り
ヤオ
華やかな赤襟巻
ランテン(ラオ・フェイ)
藍染、すね当て
シダー
プーノイ
パナー
クイ
ムソー
マン
ロロ
ムースー
2.ラオ・トゥン(中高地ラオ)
石器時代・青銅期時代からのラオス先住民でモン・クメール系。
ジャール平原の石壺も彼らの遺跡で
現在はラオス全土に散らばっている。
インドネシア系のカー
タ・オイ
ラーベ
ラーベン
ナ・フン
ゲー
タ・リエン
アラク
カタン
タ・リエウ
カムー
フー
ノイ
ビット
カー・セン
クイ
ラムット
クエン
サムタオ
クメール系のセダン
その他のムオン
ルー
3.ラオ・ルム(低地ラオ)
次にラオスに入った、広義のタイ族、
主要民族のラオ族(云南から)が属し、
彼らがランサーン王国を建国した。
人口の約60%を占める。
黒タイ
赤タイ
白タイ
タイ・ルー
タイ・ヌア(北部タイ)
フーアン
フータイ


ルアンプラバン
新年の儀式でかぼちゃが「カー」(奴隷の意)と呼ばれる山地民からタイ系の王国に献上される。
ルアンナムタ県ムアンシン盆地タイ・ヌア族(北タイ族)のナムケオ・ルアン村
94年2月10日は正月8日間の7日目で遊びの日にあたる
 ブランコは天と地をつなぐ乗り物
 マクバーは木製のおはじき
 マカンはけんかゴマ
コー族(アカ族)のヤン・ルアン村綿つむぎ
ランテン族ボテン(ムアンシンの北東)藍染
ヤオ族

モン族
ベトナム国境付近の1000m以上の高地に住んでいたが、焼畑禁止により下山を余儀なくされる。 ドーンマイ村に居住した例では、北方系である彼らにはマラリア耐性がなく、 移住後マラリアで3割にあたる60人が死亡した。 5月の雨季は農業の始まりで、マラリアの始まりでもある。

ムアンシンの市場では豆腐を「トウフー」と発音していた