第10項 イモの中に含まれるマンナンを取り出し固めてコンニャクを作る
 熱帯性のインドコンニャク(amorphophallus campanulata)と温帯まで栽培できるコンニャク(a.konjac)がある。 東アジアで栽培されるコンニャクの原産地はインドシナ半島といわれる。 コンニャク類はいずれも総てが毒イモであるので加工に工夫がないと食用にはできない。
 蒟蒻(チュイルウォ)は植物名、魔芋豆腐(モーユイ)、黒豆腐は加工品名。
貴州ミャオ族の加工法は、包丁でコンニャクイモを薄切りにし、さらに細かくたたき切り石臼で水を加えながら擂る。 薄茶色の溶液になったものをカマドに固定してある鉄鍋に入れ、加熱しながらオール状の板で撹拌する。 やがて黒っぽくなったら石灰水を入れ(古くは草木灰)、さらに撹拌し、ねばりがでたら冷まし、水を入れる。 そして凝固したものを包丁で切り、取り出す。
西双版納タイ族にはしぼり出し器による糸コンニャクがある。
四川省の蛾眉山の寺院の雪魔芋という凍りコンニャクは、日本の播州凍りコンニャクに似る。