第24項 鳥居と注連縄
邪霊の浸入を防ぐ神々
馬韓には「蘇塗(そと)」というものがある。
浮屠(ふと)に似るとあるが浮屠はstupaだから仏塔で円錐上に石を積み上げた塔のこと。
百羅から伝わった済州島では塔(タプ)又は防邪塔といい頂上に鳥形の自然石を置く。
鳥形には木製のものもあった。錦江流域ではタプの近くに2本の高い木が立てられ、
1本には龍(農耕神としての蛇の変形)、他は先端に木製の鳥の形象物があり、
この柱を「ソッテ」と呼ぶ。
タプは北方ツング-ス族のオボ(妖博鄂博)を起源としオボでは頂上に楊(やなぎ)などの聖木を立てる。
貊の影響とみられる。
ソッテはチャンスン(長い杙)という2本の自然木の丸太に由来し男女の人面が彫られる。
中国の少数民族では牛角木舂(しょう)というのがある。
663年百済の滅亡による亡命人が665年近江国神前郡400余人669年近江国蒲生郡700余人
渡来したが同じことがみられる。
鳥の信仰はツング-ス諸族にはみられない
アカ族ハニ族の村の入り口に鳥の形象物、人面杙、注連縄(しめなわ)の習俗。
焼畑で陸稲の播種がはじまる直前の四月吉日、
村の入り口と出口に木造りの門(ロコ-ン)2本の柱の上に笠木をのせる。
笠木の上に木製の鳥が数羽、竹のヘギを輪にしてつらねたしめなわが掛けられ、
竹のヘギを鬼の目のように編んだ呪具のダレが笠木や柱にいくつもはりつけられる。
鳥は天の神の乗り物、しめなわは悪鬼や悪霊を縛るため、鬼の目は怪物がいることを示すおどし。
地面に刀や弓矢を突き刺す。
その年の穀物の豊饒を願う自然木の股木を利用したヤダミダと呼ばれる、
男女二体の祖先像が門柱の根元に置かれる。
奈良滋賀三重しめなわに四手(しで)を垂らすことから注連縄、七五三縄の漢字があてられた。
締め縄がもとの字。しめなわは北緯38°を境として北のツング-ス族の高句麗にはない。
鬼の目→目脳節?
西双版納早| 門から集落全体にしめなわ
雲南拉e族とタイミャンマ-のラフ-族門を省略して立ち木にしめなわと鬼の目
鳥居
─┬────┬─笠木
│ │
├────┤貫ぬき 後世の補強材
│ │
│ │
国の王墓青銅製建物の屋根に鳥、尾が長く垂れ、鶏のよう。
紀元頃の滄源崖画民家の屋根その後裔である早|布朗族屋根に鳥の形象物。
奈良佐味田宝塚古墳3世紀末の家屋文鏡に屋根の上の鳥。この鳥は何か?
韓国本土はカラスと鵲(カササギ)
済州島にはカラスだけ鳩は明らかに後世のもの
カラスは中国では孝鳥太陽の中に3本足のカラス(黒点の観察から生まれた)
韓国本土では朝鳴くと吉報
済州島、日本では不吉
いずれにしてもカラスに霊的能力を認めカラス神事がある
ヤタカラス熊野神社
オボ
鳥越p125 周
p127シリンホトのモンゴル族の祭りの場になる
オボという小高いところ
オボー
モンゴルではチベット仏教が盛んだが、民間信仰も根強く残っている。
道沿いには小石を積み上げた「オボー」をよく見かける。
天・土・水が集まる場所として信仰されている。
道行く人は下車し、道中の安全を祈ってオボーを時計回りに3周し、
1周ごとに周囲の石を一つ積み上げる。