第1章 雲南
 第3節 雲南の歴史
  第1項 (テン)王国

は現地ではジョ ン、雲南省の旧名で、

雲南料理は味 (ジョンウェイ)。

池(340平方km)

石寨山遺跡

1956年〜60年雲南博物館の晋寧県石寨(サイ)山の4次の発掘調査により、紀元前1000年紀の大量の青銅器が発見された。 このうち約50基の王墓を含む墓のうち六号墓から「テン王之印」が出土した。 これはbc109年漢の武帝が下賜したもので、1784年福岡県志賀島で発見された金印「漢委奴国王」印と酷似している。 こちらは約150年後のad57年後漢の光武帝より下賜されたもので、2.3cm四方で大きさがほぼ同じである。 鈕(ちゅう=印の上にあるつまみ)が蛇の形になっているが、鈕には虎、亀、駱駝、蛇があり、 駱駝と蛇は辺境の諸属国に与えられたもので、駱駝は北方の草原砂漠地帯の遊牧民族に、 蛇は農耕民の神であるから、南方の湿地帯の農耕民族に与えられた。 このことから、漢は両者を同じものとして認識していたことがわかる。

李家山古墳

石器や土器とともに大量の青銅器
大型の貯貝器や銅鼓
小型の装飾品
土器には稲の葉や茎や籾殻の圧痕
からすきはなく
銅の鍬や鋤
掘棒などの竹製や木製の農具
牛馬羊豚犬などの家畜を多数飼育
高床の住居や穀倉
正倉院と同じ校倉式の穀倉
冶金や鋳造、製陶、玉石器製造
紡織や漆器づくり
紡織には原始的な地機
箱に残された糸は蚕糸を紡いだ絹

最古の箸

1964年雲南省祥雲県の墓から発見
3本の銅製の箸
2本は長さ28cm1本は24cm
細長い円柱形で上から下まで同じ太さ
bc495年前後のもの
その前に木か竹のものが確実にあった

四川雲南貴州の倭人の王国

周初、前1千年頃
雲南省

または周辺に点在する湖
南の無仙湖()、 陽宗海()、

星雲湖、杞麓湖などの湖畔に栄えた王国。

周第二代成王BC1000
(ちょうそう、暢草)を献上

「論衝」の記述
・周時天下太平にして、越裳(えっしょう)白雉(はくち)を献じ、倭人ちょうそうを貢す。(第八儒増編)
・ちょうそうは倭より献ず。(第十三超奇編)
・成王時、越常、雉を献じ、倭人、暢を貢す。(第十九恢国編)
越裳や越常は越人のこと
「後漢書」南蛮伝に「交足止(し)の南、越裳国あり」とあるが、この越裳国はBC334越が楚に討たれ、南方に逃れて建国したもので、 ベトナム南部である。
周代の頃は揚子江下流域にいた越人を指す。
ちょうそうは現在の霊芝で、日本の万年茸の「猿の腰掛け」に似た茸。
黍酒に入れて不老長寿の妙薬とされ、神や賓客に供する貴重なもの。
「本草綱目」などによると「四川省巴県西方の辺境の山に生える」
現在、大雪山系や玉龍雪山の特産物
周の都に近い巴か蜀の国が献上したものと考えられる。

「史記」の西南夷列伝
春秋後期(bc4〜5)〜後漢後期(ad1)

1.(てん):てん池地区、金印を受ける。

2.夜朗(やろう):貴州省西境の北盤江、金印を受ける。 「夜郎自大」という言葉は夜郎国を蔑視したことからできたもので、自と大で臭を意味する。

3.且蘭(しょらん)

以上の3つが大国

4.(コン)都(きょうと):四川省西昌あたり

5. 結(ついけい):つちの形のように前後に突き出たまげ

6.昆明(こんめい):塩原〜剣川
7. (ずい):鳥と弓を表す字、西昌。

8. (し):天全の東

9. (さく):竹の縄、清渓東南。

10. (ぜん):茂県

11. (ぼう):茂県

12.蜀(しょく):成都市

13.巴(ぱ):重慶市
  歌垣の風習

14.(ぽ):白族の先祖(四川省南部、云南省東北部)

15.甘粛省に白馬:(成県)

倭族の分布図

前漢の武帝は、北の匈奴に対抗するため、張けんを中央アジアの大月氏(だいげっし)国や大夏(たいか)国に派遣する。 大夏の市場できょう国の竹杖と蜀国の布が身毒(しんどく)国(インド)を経由して来たことを知る。 帰国後、北路(後のシルクロード)は砂漠や険阻な山の他、匈奴や西蔵族の妨害があって危険であること。 それに対し、大夏の商人の話からインドを経る南路があり、それが安全であることを進言する。 そこで武帝は南路開拓のために、その道筋の倭人の国々を討って領有し、インドを経て、 中央アジアに至る道を計画する。武帝は試みに4つの道に分けて、大夏への密使を出すが、 北はさくと西蔵族に、南はずいと昆明の倭人に塞がれる。そこで数万の兵を出すが失敗する。
しかしついにBC109年、ぜんぼう、さく、きょうと、しょらんを滅ぼし、
と夜郎だけ郡制で残る。

「史記」「巴・蜀ともに漢化をうけ、衣服・風俗を変えて同化す」
降って入朝を申し出たので金印を授けたが、益州郡、そうか郡として郡制をしく。 しかしミャンマーへの要衝の地を握る昆明が最後まで抵抗し、南路開拓は実現しなかった。

三国時代の225年蜀によりてん、夜郎、昆明滅ぶ

西南シルクロード
蜀から大夏へ4つの道
(ぼう)、 (ぜん)、 (し)、 (きょう)

から出たもの

池に白蛮(タイ族進出)

(ある)海に烏蛮(ロロ・ビルマ語族)

烏蛮500年後の唐代に南詔国
大理国タイ族
1253年元のフビライ

黄河流域との比較

黄河流域
てん池
黍などを中心に畑作農耕
水稲農耕
漢族や苗族
倭族
土間式住居
高床式住居
地炉
炉が床上
土足
屋内に履き物を脱いで上がる

ブロンズトライアングル

<日本文化の基層佐々木P116>
ドンソン文化
銅鼓
稲作

雲南博物館所蔵品
 雲南
海門口
大波那(祥雲)
弥渡(弥渡)
昌寧(昌寧)
万家(楚雄)
石山(普寧)
李家山(江川)
大子(元謀)
白羊村(賓川)
沙渓(剣川)

 ヴェトナム
フングェン
ゴーポン
ティウゾン
ドンソン
ゴームン
ドンダウ
ベトケ
チャウカン
 タイ
バンチェン(4500年前)彩紋土器
バンナディ
バンチェンピアン
ノンノクタ(5000年前)
バンコノイ

インドの稲作遺跡(インディカ)
ロータル
ラングプール
ハスティナプラ
前2000年代